» 過去の記事 : 2008年02月

「第2回地域SNS全国フォーラムin横浜」いよいよ開催
2008年02月27日

====================================
    2月28日(木)29日(金) 「第2回地域SNS全国フォーラムin横浜」
        テーマは「持続可能なコミュニティ基盤へ」
      ~みんなの絆を育む「地域SNS」による地域活性化~
===============================転送歓迎=

 ヒトとヒト、ヒトと組織、組織と組織をつなぐ情報の基盤として優れた地域SNS
への関心が高まっています。日進月歩のWEB2.0系の情報コミュニケーション技術
をフル活用した情報基盤「地域SNS」を使い続けていくための環境・条件や、最先
端の技術が生み出す地域SNSの未来像について、地域情報化・地域活性化の担い手
や、自治体関係者、研究者などが横浜に集まり、ディスカッションします。

【開催概要】
名 称:第2回地域SNS全国フォーラムin横浜
日 時:2008年2月28日(木)・29日(金) 10時~18時 
     *両日とも終了後交流会あり
場 所:28日 パシフィコ横浜5F 小ホール(横浜市西区)
    29日 横浜市開港記念会館、なか区民活動センター(横浜市中区)
主 催:第2回地域SNS全国フォーラムin横浜実行委員会
    (実行委員長:庄司昌彦/国際大学GLOCOM研究員)
共 催:横浜市
    イベント創造プラットホーム運営委員会(委員長:山崎洋子/作家)
参加費:各日1,000円 

<参加登録・詳細情報は公式サイト http://plat.yokohama150.jp/forum/ で>

◆2月28日 開催セッション
▽10:30-12:30 MS-1 メインセッション1
『API公開時代の地域SNS ~Google・OpenSocialのインパクト』
コーディネーター:国際大学GLOCOM 研究員 庄司 昌彦氏
パネリスト:
 (株)Beat Communication 代表取締役 村井 亮氏
 アルカーナ(株) 代表取締役 原田 和英氏
 (有)カンダニュースネットワーク 代表取締役 神田 敏晶氏
 作家、フリーライター 高橋 暁子氏

▽12:45-13:30 S-1-1 セッション1-1
『まちづくりの情報拠点 ~高校生のSNS活用による商店街活性化』
コーディネーター:インフォミーム(株) 代表取締役 和崎 宏氏
パネリスト:
 兵庫県伊丹市立伊丹高校の生徒さん<ウェブ中継>
  伊丹市立伊丹高等学校教諭 畑井 克彦氏(伊丹側)
  伊丹市立伊丹高等学校講師 山下 雅啓氏(横浜側)
 横浜市内の高校生のみなさん
 (株)エイガアル 代表取締役 伊藤 淳子氏
 関西学院大学非常勤講師 佐藤 等史氏(メカニックサポート担当)

▽13:45-15:30 S-1-2 セッション1-2
『地域SNS+αのかたち』
~まちを元気にする地域情報化プラットホームを展望する~
コーディネーター:慶應義塾大 総合政策学部教授 國領 二郎氏
パネリスト:
 日経メディアラボ 所長  坪田 知己氏
 地域SNS「ふらっと」(河北新報社開設)運営担当  佐藤 和文氏
 NPO法人 南房総IT推進協議会 副理事長  鈴木 聡明氏
 地域SNS「ハマッち!」運営委員・ヨコハマ経済新聞 編集長  杉浦 裕樹氏

▽15:45-17:00 S-1-3 セッション1-3
『3大SNS基盤提供者が語る地域SNS』
コーディネーター:国際大学GLOCOM 研究員 庄司 昌彦氏
パネリスト:
 OpenPNE (株)手嶋屋 代表取締役 手嶋 守氏
 OpenSNP インフォミーム(株) 代表取締役 和崎 宏氏
 open-gorotto 八代市 企画振興部 情報推進課情報推進係 主任 小林 隆生氏

     ★      ★

◆2月29日 開催セッション
▽10:35-12:30 MS-2 メインセッション2
『地域情報化の過去・現在・未来』 ~ニッポン活性化戦略のゴールを探る~
基調講演・コーディネーター:日経メディアラボ 所長 坪田 知己氏
パネリスト:
 インフォミーム(株) 代表取締役 和崎 宏氏
 西千葉コミュニティサイトあみっぴぃ運営・TRYWARP代表 虎岩 雅明氏

▽13:30-15:00 S-2-1 セッション2-1
『ハマる!地域SNS』 ~担い手9人による活動事例紹介~
コーディネーター:国際大学GLOCOM研究員 庄司 昌彦氏
パネリスト:
・会津っぽ(福島県会津地域)
  會津ビジュアルコミュニケーションズ(株) 代表取締役 櫻田 勝典氏
・N(長野県)
  (有)ネーブルファクトリーワークス 代表取締役 宮内 俊宏氏
・お茶っ人(京都府山城地域)
  宇治大好きネット 企画広報部長 小林 美佐子氏
・かちねっと(東京都葛飾区) NPO法人 ユニコムかつしか
  NPO法人 ユニコムかつしか 角川 暁子氏
・ひびの(佐賀県)
  佐賀新聞社 デジタル戦略チーム サブリーダー 牛島 清豪氏
・VARRY(福岡県)
  株式会社カプセルコーポレーション 代表取締役 案浦 スミタカ氏
・松江SNS(島根県松江市)
  松江市 地域SNS担当 渡邊 亮子氏
・みえぢん+SNS(三重県)

・eじゃん掛川(静岡県掛川市)
  静岡県掛川市役所 企画総務部IT政策課 課長補佐 早瀬 公夫氏

▽13:30-15:00 S-2-2 セッション2-2
『mixiがあるのになぜローカル?』 ~若者が動かす地域SNS~
コーディネーター:横浜国立大学経営学部4年、
 NPO法人 横浜コミュ二ティデザイン・ラボ インターン 梅木 隆伸氏
パネリスト:
 国際大学GLOCOM研究員 鈴木 謙介氏
 滋賀県大津市政策調整部情報システム課 仁志出 彰子氏
 西千葉コミュニティサイトあみっぴぃ運営・TRYWARP代表 虎岩 雅明氏
 東京商工会議所 渋谷支部 関田 一行氏
 (株)デザイニウム 代表取締役 前田 諭志氏

▽13:30-15:00 S-2-3 セッション2-3
『融合するコミュニティの基盤』 ~地域SNSと地域通貨の未来~
コーディネーター:兵庫県立大学環境人間学部 教授 岡田 真美子氏
パネリスト:
 地域通貨全リスト作者 徳留 佳之氏
 ピーナツクラブ(西千葉「ピーナッツ」)世話役 海保 眞氏
 地域SNS「ひょこむ」副塾長・「ひょこむモール」支配人 平山 裕康氏

▽15:30-17:00 S-2-4 セッション2-4
『地域SNSにおける地図活用』
 ~コミュニケーション・ツールとして注目される「地域SNS+地図=?」を探ります~
コーディネーター:横浜市まちづくり調整局都市計画課GIS推進担当係長 入江 佳久氏
パネリスト:
 八代市 企画振興部 情報推進課情報推進係 主任 小林 隆生氏
 NPO法人BigMap 理事長 野崎 隆志氏
 (独)防災科学技術研究所 防災システム研究センター
 災害リスクガバナンスプロジェクトリスク情報研究チームリーダー 臼田裕一郎氏
 (株)カナエジオマチックス 事業創発プロジェクト室 マネージャー 小林 裕治氏

▽15:30-17:00 S-2-5 セッション2-5
『地域SNS発情報のビジネス活用を考える』
~日産・カーウィングス/アクトビラとの連携事例~
コーディネーター:国際大学GLOCOM研究員 庄司 昌彦氏
パネリスト:
 インフォミーム(株) 代表取締役 和崎 宏氏
 日産自動車(株) プログラム・ダイレクターオフィス カーウイングス担当主任
 小泉 雄一氏
 NPO法人南房総IT推進協議会 副理事長 鈴木 聡明氏

▽13:30-17:00 S-2-6 セッション2-6(関係者限定)
『OpenSNP Developer's Party』
~地域SNSの基盤「OpenSNP」の開発者のためのグローズドセッション~
コーディネーター:インフォ・ラウンジLLC 代表社員・社長 肥田野 正輝氏
パネリスト:インフォミーム(株) OpenSNP開発担当 的野 智広氏 ほか

▽13:30-15:00 S-2-7 セッション2-7(無料)
『自治体における協働のツールとしての地域SNSの課題と可能性』
~横浜市こども青少年局の活用事例から考える~
パネリスト:
 横浜市こども青少年局「ヨコハマはぴねすぽっと」プロジェクトメンバー
 ハマっち!ユーザー(市内若者自立支援・子育て支援関連の市民活動団体など)
 
▽16:00-18:00 S-2-8 セッション2-8(無料)
『市民活動とICTの利活用』 ~地域SNSの可能性~
コーディネーター:イベント創造プラットホーム運営委員会事務局 森 由香氏
パネリスト:
 横浜市市民活動支援センター 高城 芳之氏
 mixi I love yokohama代表 佐藤 勇氏
 (財)横浜開港150周年協会 市民参加ディレクター 吉澤 卓氏

▽10:00-16:00 ハマっち!活用講座(無料) ※参加申込不要
10:00~「イロハのイ 初級講座」 1回目  11:00~「団体活用講座」 1回目
12:00~「イロハのイ 初級講座」 2回目  15:00~「団体活用講座」 2回目

※ 28日・29日 会場でポスターセッションをおこないます。
★地域SNS活動紹介 ★日産自動車カーウイングス ★横浜開港150周年記念事業紹介

※ 29日19時よりtvkカフェ(関内)で大交流会をおこないます。
  交流会のみのご参加も大歓迎です。ふるってご参加下さい。

※ 当日配布資料・告知ちらし・プレスリリースのデータがダウンロードできます
    http://sns.yokohama150.jp/community.php?bbs_id=83

<参加登録・詳細情報は公式サイト http://plat.yokohama150.jp/forum/ で>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       第2回地域SNS全国フォーラムin横浜 実行委員会
〒231-0002 横浜市中区海岸通4-24 万国橋SOKO201 
 イベント創造プラットホーム運営委員会事務局内
     Tel/Fax: 045-662-8231 Mail: snsforum@yokohama150.jp
       公式サイト http://plat.yokohama150.jp/forum/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

投稿者 shoji : 10:20

パリの地域SNS
2008年02月21日

カテゴリー : その他 : 地域SNSニュース

地域SNSの先進事例は、フランス・パリにもあります。Peuplade(ププラード)は、9万人規模の地域SNSです。2002年にパリ市の一部で始まったこのSNSは、パリ市とのパートナーシップによってパリ市全域へと拡大し、現在はグルノーブル市でも展開しています。

Peuplade  : http://www.peuplade.fr

このPeupladeの創始者の一人であるJérémie Chouraqui氏へインタビューを行った富士通総研の吉田倫子氏のレポートが公開されています。吉田氏によると、Peupladeは「日本の多くの一般的なSNSとは異なり、足跡等の機能は無く、さらに年齢、性別、職業等は、先入観等を持ちやすい情報として入力欄がない。それよりも、自分が住んでいる地域において個人の考え方や知識、経験を共有することに重きを置き、対面で会い、同じ地域に住んでいることを生かしてアイデアを出し合い具体的なアクションに結びつけることを意図している」そうです。

■パリ発・地域SNSのコミュニティ・デザイン(富士通総研「オピニオン」)
http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/200802/2008-2-2.html

■パリジャンがネットを通しリアルで交流する無料サイト、ただ今発展中。(パリの日本語新聞OVNI)
http://www.ilyfunet.com/ovni/2007/617/sp02.php

■Parisian neighbours meet online(英国BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/click_online/6233429.stm

投稿者 shoji : 01:21

京丹後市がビジネスマッチングを目的とした地域SNSを開設
2008年02月19日

京都府京丹後市が、ビジネスマッチングを目的とした地域SNS「T-WAVE」を開設しました。これは、総務省からの委託(地域ICT利活用モデル構築事業)による、「少子高齢化や地域経済の活性化等、地域が抱える課題について、ICTの利活用を通じてそれらの課題を解決するモデル的取り組み」の一環として解説されたものです。

このSNSの特徴は、個人が交流や市民活動などの目的で利用するほかに、「事業者」が法人として利用登録することができ、ビジネスに活用することもできるという点です。法人として消費者・顧客とのコミュニケーションがどのように行われていくのか、また法人間のコミュニケーションがどのように行われていくのか、といった点が注目されます。

■京丹後市地域情報交流サイト 「T-WAVE」
http://www.tango-wave.jp


投稿者 shoji : 13:39

【地域SNS運営者の皆様へ】「地域SNS実態調査」にご協力をお願いします
2008年02月16日

カテゴリー : お知らせ

2008年2月28日・29日に横浜で「第2回地域SNS全国フォーラム」が開催されるのにあたり、フォーラム実行委員会では、全国の地域SNSの状況を調査するアンケートを実施しています。地域SNS(特定の地域を対象とするSNS)を運営している方のご協力をお願いいたします。

アンケートは、下記のウェブサイトにて実施しています。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

■地域SNS実態調査 アンケートフォーム
https://spreadsheets.google.com/viewform?key=pEYlccH8Dvm0nO6VqcQudSg

なお調査結果は、下記の第2回地域SNS全国フォーラムのウェブサイトとイベント当日に発表させていただく予定です。アンケートの内容や全国フォーラム等についてご不明な点やお問合せなどございましたら、実行委員会事務局までご連絡ください。

■第2回地域SNS全国フォーラムin横浜ウェブサイト
http://plat.yokohama150.jp/forum/

■事務局
E-mail snsforum[atmark]yokohama150.jp
045-662-8231(TEL、FAX共通)

投稿者 shoji : 17:29

社会情報学会[第108回定例研究会]発表資料:「日本の地域社会におけるコミュニティガバナンス -実践・課題・展望-」

カテゴリー : 研究成果

地域SNS研究会事務局の庄司が、社会情報学会[第108回定例研究会](2007年11月26日開催)にて発表した際の資料を公開します。

発表資料:「日本の地域社会におけるコミュニティガバナンス -実践・課題・展望-」
ファイルをダウンロード

参考:
増殖する米国の地方自治体(makolog)
http://mshouji2.cocolog-nifty.com/makolog/2007/12/post_b457.html

投稿者 shoji : 15:45

第1回 地域SNSに何ができるか(月刊『広報』連載コラム 「人をつなぐ」地域SNS ~各地の地域SNS活用術)

カテゴリー : 研究成果

※このコンテンツは、(財)日本広報協会が発行している月刊『広報』に2008年1月号より地域SNS研究会の庄司昌彦が連載している記事を、日本広報協会のご好意により許可をいただき地域SNS研究会のサイトでも公開するものです。

「人をつなぐ」地域SNS
“SNS”が世界的に広がっている。SNS(Social Networking Service)とは、インターネット上で友人関係を可視化しコミュニケーションを楽しむ会員制のコミュニティサイトだ。国内では大手の「mixi」が1200万人以上の会員数を誇り、また海外でも1億人以上の会員を抱える「Myspace」をはじめ数千万人規模のサイトがいくつも存在するなど、急速に成長している。インターネットでコンピュータや情報をつなぐのではなく「人をつなぐ」ということ、そしてつながった人々のコミュニケーションや活動をさまざまな形で支援するということがSNSの特徴だ。

国内では2005年頃から、SNSを「地域」の活性化や交流に活用しようという取り組みが増えており、総務省もこれを後押ししている。2007年5月現在で250ヶ所以上の地域SNSが全国各地に設けられ、すぐれた成果も各地でみられるようになってきた。2007年の8月に兵庫で行われた「地域SNS全国フォーラム」では、主催者の想定を大幅に上回る数の人々が産官学民のさまざまな立場から集まり、大変な盛り上がりの中で地域SNSの可能性について議論し交流を深めた。同時多発的に全国で起こった地域SNSの取り組みは、大きなうねりとなりつつある。

図:地域SNS全国フォーラムの様子
zentaikai.jpg

しかし、地域SNSに参加しているのはどの地域でも数百人から数千人ほどで、インターネット上のサービスとしてはどれもそれほど大きなものではない。そのため実情が十分に紹介されているとはいえない。また、地域SNSが支える「人のつながり」はどうすれば地域の課題解決や活性化へと発展させることができるのか、行政やNPOや民間企業は地域SNSとどう関わればいいのか、どうすれば地域SNSを持続的な地域社会の活動基盤としていけるのか、といったことは各地で試行錯誤が続いている状態で、成功・失敗の経験が広く共有されているとはいえない。
そこでこの連載では、地域SNSの先進的な事例や特徴的な事例を紹介し、共通する特徴や効果的な運営方法をさぐっていきたいと考えている。

地域社会を機能させるもの
地域SNSを語るときに、「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」という用語をたびたび耳にする。「地域で人をつなぐことでソーシャルキャピタルをはぐくむ」とか、「地域SNSはソーシャルキャピタルが豊かなところで活性化する」などといった使われ方をする。地域SNSの活用は、このソーシャルキャピタルがカギになっている。

そこで、地域SNSについての議論を始める前にソーシャルキャピタルという考え方を基に、地域社会は何を必要としているのか、ということを考えてみたい。

ソーシャルキャピタルについてはさまざまな研究があるが、ロバート・パットナムという政治学者が行った「Making Democracy Work(「邦題:哲学する民主主義」、1993年)」という研究が代表的である。彼は、1970年代にイタリアで進んだ地方分権について研究し、地方政府がよく機能した地域は、自発的な市民活動が根付き活発で水平・平等主義的であると考えた。

このときに彼が、「人々の協調行動を活発にし、効率を高める社会的特徴」として位置づけたのがソーシャルキャピタルだ。これは「信頼」、「互酬性規範(互いに与え合う意識)」、「市民参加のネットワーク」などによって構成されていて、ソーシャルキャピタルが充実している地域では、地域経営が効率的に機能しうまくいくという。これらを踏まえて彼は、アメリカ社会でソーシャルキャピタルが低下し地域が衰退しているという指摘を行った。

図:ソーシャルキャピタルの概念イメージ
socialcapital.bmp
出典:「ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて」
(平成14年度 内閣府委託調査)より
http://www.npo-homepage.go.jp/pdf/report_h14_sc/2.pdf


パットナムのソーシャルキャピタル論は、日本の地域社会を考える際にも参考になる。もともと日本の地域社会には、「結」や「講」やさまざまな中間組織が存在し、「信頼」、「互酬性規範」、「市民参加のネットワーク」の源となっていたと考えられる。だが近代化が進むと社会分業や地方行政が発達し、旧来の仕組みは衰退した。地域社会は自律性が低下し、「政府の指示や知識、中央の資源」に頼って全国どこでも画一的な姿になるような地域経営を行った。その中で町内会や業界団体など、新たな中間組織が整備されたが、近年は既得権化したり機能不全に陥ったりしていて衰退傾向にある。また特に都市部では人々の流動性が高いため、協力関係がなかなか構築されず、危険や不安感が高まっている。

今後の地域社会を考えると、もはや「政府の指示や知識、中央の資源」に頼って生きていくことはもはやできなくなってしまったといえるだろう。少子高齢化が進みグローバルな競争が進む中で中央は地方を支えきれなくなっている。地域社会は政府や中央になるべく頼らず、自ら課題を分析し、目標を定め、自前の知識や資源で問題を解決していく必要がある。

ただ、衰退が進む地域社会にいきなり自立を求めるのは難しい。そのため政府は、地方分権や税源の移譲などを進めているが、パットナムのイタリア研究やソーシャルキャピタルの議論を踏まえると、これからの地域社会に必要なのは「人々の協調行動を活発にし、効率を高める」ことであり、そのための「信頼」や「互酬性規範」や「市民参加のネットワーク」ではないかと思えてくる。行政などとともに地域経営を機能させるための中間組織を生み出し、活性化させ、それらの連携を機能させること(多主体によるネットワーク型のガバナンス)を作り出すことがとても重要なのではないだろうか。

地域SNSができること
 地域SNSは、人と人をつなぎ、さまざまなサークルや団体など新たな中間組織の活動を支援することができる。また、インターネット上でしばしばみられる助け合いの精神も機能させることができる。そして、コミュニケーションを重ねさまざまなイベントを共有することで、ユーザー同士が互いの信頼感を高めるといった効果も持っている。

つまり地域SNSは、ソーシャルキャピタルを醸成することで人々の協調行動を活発にし、地域社会の経営を機能させる基盤となる可能性があると考えられる。

 今回は地域SNSからやや離れた抽象論が多くなってしまったが、次回は地域SNSの全国的な実態を運営目的や運営主体、ビジネスモデル、利用者の属性などさまざまな角度から整理することにしたい。


投稿者 shoji : 14:32

地域SNSとミュージシャン
2008年02月03日

世界最大のSNS「Myspace」は、ミュージシャンが音楽やビデオをアップロードすることができ、ファンとの交流機能が充実している点が特徴です。今日は、地域SNSで地元出身・在住のミュージシャンを応援したり、地域SNSとミュージシャンが協力している事例を集めてみました。ここで紹介しているほかにも、バンドやサークルの活動と地域SNSが結びついている例はたくさんあります。いずれも、聞き手である地域の人々とのコミュニケーションに、SNSは役立っているようです。

■柏SNS(千葉県柏市)
http://www.kashiwasns.com/
地元出身のサンプラザ中野くんが参加。SNSのイメージキャラクターとして、地元のピアニストTOMOFUInさんをフィーチャー。

■N[エヌ](長野県)
http://www.n-sns.jp
飯田市を拠点に活動するタテタカコさんがウェブマガジン「N-gene」で「写真と一言コメントによる全国各地食べ物紀行」を連載。2007年8月には善光寺大本願でライブも開催。

■あみっぴぃ(千葉市西千葉地区)
http://amippy.jp/
「(西)千葉のアイドル」松尾貴臣さんが参加。「西千葉のアイドル祭り」など、地域密着型のイベントも開催。

■盧佳世・森進一郎ジョイントコンサートin別府
2007年10月20日に大分県別府市で開催されたコンサートの企画運営を行った「おおいた団塊くらぶ」成立には、「おとな愉快団!」SNS(インプレス社)での交流があったと紹介されています。

鎌倉が大分に刺激 SNS交流新時代:神奈川・団塊探偵団(神奈川新聞)
http://kitakamayu.exblog.jp/6807666/

投稿者 shoji : 19:33

JIMOTが首都圏全域に展開しグランドオープン
2008年02月01日

カテゴリー : JIMOT : 地域SNSニュース

住友不動産販売(株)が運営するJIMOT(ジモット)が、首都圏全域展開(105エリア)を達成し「グランドオープン」しました。ユーザーは2万人を突破しているそうです。

-----------
口コミやチラシなどの地域情報に特化したジモット(SNS)は、近頃疎遠になりがちな地域における人と人とのつながりを大切にし、地元のコミュニティを活性化させることを目的としたSNS(ソーシャル ネットワーク サイト)です。(JIMOTトップページより)
-----------

とあるように、JIMOTはユーザーが各自の「地元」を登録し、その地域の人と情報交換・交流をするとともに、地元の商店などのチラシを見ることができる、という点が特徴です。

■JIMOT(ジモット)
http://www.jimot.com/

投稿者 shoji : 21:49

インターネットTV+地域SNS(「さよっち」兵庫県佐用町)

LASDEC(財団法人地域自治情報センター)の事業として兵庫県佐用町と住民が協働して立ち上げた地域SNS「さよっち」は、動画投稿機能が特徴です。地域の様子を撮影したコンテンツが集まり、地域を再発見しながらSNSで交流を深めるということが始まっているようです。

■さよっち(兵庫県佐用町)
http://sayo-chi.jp/

ブログへの動画登録とインターネットTVを通じた公開については、下記のビデオで説明しています。
http://sayo-chi.jp/blog/blog.php?key=780

投稿者 shoji : 12:16