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OpenPNE3.0がリリース
2009年01月28日
地域SNSで最も多く使われているSNSエンジン「OpenPNE(オープンピーネ)」の最新版「OpenPNE3.0」がリリースされました。OpenPNEは、株式会社手嶋屋(東京都新宿区)が中心となって、オープンソース方式で開発を進めているSNSエンジンです。
OpenPNE3.0のキーコンセプトは、「OpenPNEのプラットフォーム化」。OpenSocial API、OpenPNE Plugin API、OpenPNE Web APIなど多彩なAPIを採用することにより、OpenPNEを土台としてさまざまなアプリケーションが作成・利用しやすくなります。
以下、プレスリリースより
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■OpenPNE 3.0の特徴
1) 国際化を実現
OpenPNE3.0より、外国語への対応が可能になります。それにより、辞書ファイルを追加することで、多くの言語に対応し、世界中の人々に利用していただけるようになります。OpenPNEプロジェクトとしては、まず、英語・中国語ファイルを作成します。
2) プラットフォーム化を目指し、多彩なAPIを搭載
OpenPNE3.0では、あらゆるSNSが必要とするメンバー情報管理などのSocial Application Layer(OpenPNE 3.0構成図参照)と、各SNSがそれぞれ必要とするSocial Graph Layerに分離しました。そのコネクターとしての役割を果たすのが、今回、採用した「OpenSocial API」、「OpenPNE Plugin API」、「OpenPNE Web API」の3つのAPI (※1)です。これにより、アプリケーションは自由に着脱することができるようになり、多くのプログラマにとって開発がしやすくなりました。また、SNS運営者も、運営するSNSの目的に合わせて、OpenPNE本体に好みのアプリケーションを選んで追加することができるようになります。
・OpenSocial APIに対応 ~外部サービスをOpenPNEに取り込むことが可能に~
OpenPNE 3.0より、OpenSocial APIへの対応が可能になりました。OpenSocial API とは、
Googleが提供しているソーシャルアプリケーション(※2)開発の為の共通APIのことで、全世界3億ものSNSユーザーに利用されています。
・OpenPNE Plugin APIを提供 ~アプリケーションの取り外しと個別開発が可能に~
OpenPNE3.0では、ソーシャルアプリケーションを作るためのOpenPNE Plugin APIが利用できます。このAPIを経由してOpenPNE3.0のコア機能にアクセスできるため、各組織のニーズにあわせたアプリケーションを、OpenPNE に非常に密接に結びついた形で開発することが可能になります。
・OpenPNE Web APIを提供 ~外部からOpenPNEを操作可能に~
OpenPNE3.0では、外部からでも、OpenPNEの操作が可能になります。OpenPNE Web APIを使うことで、PCや携帯のブラウザ以外から、OpenPNEを操作することができます。たとえば、iPhoneのカメラからOpenPNEに、アルバムを投稿するアプリを作る場合などに利用できます。
3) 外部サービスとのID連携が可能に OpenID対応
OpenPNE3.0では、発行されたOpenID(※3) を利用できるようになります。これにより、Yahoo!、mixi などが発行するOpenIDを使い、面倒なアカウント登録作業を行わずに OpenPNE にログインできます。また、OpenID を発行することも可能になり(2.12より継続)、WordPress などの対応サービスに対し、OpenPNE の OpenIDを使ってログインすることができます。
4) そのほかの技術革新
コードの保守性や拡張性を向上させるため、OpenPNE3.0 より、フレームワークにsymfony(※4)を採用しました。また、複数の認証方式への対応やAJAX(※5)の採用など、さまざまな機能を追加・充実いたしました。
5)OpenPNE3.0上で動くアプリケーション
「OpenPNEのプラットフォーム化」により、さまざまな機能の着脱が可能になりました。これにより、多くの企業や個人がアプリケーションを制作しやすくなりました。株式会社手嶋屋では、昨年、6月にリリースした社内SNS「OpenPNE Office」(※6)のOpenPNE3.0への対応を予定しております。また、レビュー、あしあと、メッセージなどの基本アプリケーションは、株式会社アイシーズさまや多くの個人プログラマのみなさまにご協力いただきました。
最新情報は、OpenPNEオフィシャルサイト(http://www.openpne.jp/)でご確認ください。
投稿者 shoji : 00:13
「インターネットと「人のつながり」の活用」の資料を公開
2009年01月26日
2008年10月11日に上越教育大学で行われた教育工学会研究大会で地域SNS研究会の庄司昌彦(国際大学GLOCOM)が行ったプレゼンテーションの資料を公開します。
この資料のダウンロードはこちら(Hotdocs)へ。
投稿者 shoji : 23:33
地域SNS全国フォーラムin宇治で写真展示と人気コンテスト開催・作品募集中
3月7日・8日に京都府宇治市で行われる第4回地域SNS全国フォーラムで、「写真展示と人気コンテスト」がかいさいされることになりました。
現在、作品を募集中です。奮ってご応募ください!
詳細は下記をご覧ください。
http://ujidaisuki.town-web.net/#PC


投稿者 shoji : 20:59
スパムメッセージ続報
2009年01月24日
各地の地域SNSにユーザー登録をして風俗系のスパム広告を発信している業者がいることを昨日お伝えしましたが、新たに2つの地域SNSで確認されました。これで合計5つの地域SNSで同様の被害があったことになります。
なお、それらの広告で誘導しているのは下記のサイトです。
http://w-flog.net/sd4/
ご注意ください。
--追記--
OpenPNEでは携帯個体識別番号でユーザーをブラックリスト化できますが、メールアドレスやIP等で対応できないという課題がありました。これに対し、「いけいけすざか」(長野県須坂市)の管理人さん(いけいけすざかさん)がOpenPNEでの対応を紹介してくださいました。ありがとうございます。
http://blog.suzaka.ne.jp/kanrinin/2009/01/24/p8868
管理者の皆さんはご参考になさってください。
投稿者 shoji : 20:43
マイタウンクラブ(神奈川県厚木市)のPR用4コマ漫画
マイタウンクラブ(あつぎ地域SNS)のPR用4コマ漫画が完成しました。
SNSの運営をサポートするマイタウンサポーターズクラブの方々がシナリオを作り、あるサポーターさんの奥様が漫画を描いたそうです。
あつぎ地域SNS(ゲストログイン)
【PRマンガ】第1話 『いざ、あつぎ』
投稿者 shoji : 18:18
マイタウンクラブ(神奈川県厚木市)でサポーターズクラブCafeがスタート
「マイタウンクラブ(あつぎ地域SNS)の運用をサポートするボランティア団体、「マイタウンサポーターズクラブ」(会員75人)が対面で交流・情報交換できるリアルな場として、「サポーターズクラブCafe」がスタートしました。
この取り組みは、市内飲食店のランチ後の時間を利用し、ワンドリンク(300円~)で交流を深めるもので、サポーター自らが企画しています。相互のコミュニケーション以外にも、事業の企画や操作のサポートなどが行われています。
投稿者 shoji : 18:12
「横浜ブランド争奪戦 スパゲティナポリタン頂上対決!」開催 「ハマッち!」(横浜市)
「ハマッち!」(横浜市)では、2月15日(日)に「横浜ブランド争奪戦 スパゲティナポリタン頂上対決!」を開催します。
このイベントでは、ハマッち!内で「Y級グルメ~ヨコハマグルメ探訪~」ガイドコミュを主宰する「ハマの麺食い男」こと、ALETTA1500GTさんがヨコハマ発祥といわれる「ナポリタン」、そして名古屋の「イタリアン」こそがスパゲティの頂点であると果たし状を突きつけた謎のミュージシャンシンディさんが「イタリアン(=ナポリタン)」を振る舞い、参加者が審査を行います。
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日時 2月15日(日) 13:30(開場)~16:00
会場 TVKニュースハーバー
http://www.newsharbor.tv/access/index.html
参加費:1,000円(ワンドリンク、ナポリタン試食、審査権1票付き)
先着150名様!
■キャスト
☆横浜発祥とされるナポリタン→横浜で麺を探求しつづける謎の麺食い男
麺食い男曰く、「港・ヨコハマの老舗ホテル「ニューグランド」にマッカーサーが宿泊していた戦後間もなく、アメリカ人の口に合う食事を提供していた経緯から生まれた“スパゲッティ・ナポリタン”。ナポリタンはヨコハマ生まれ。その事実を知らないという人々に横浜ブランドとしてナポリタンをもう一度、陽のあたる場所へ押し上げたい。」
★イタリアンことナポリタン→名古屋出身横浜在住のミュージシャン・シンディ
シンディ曰く、「名古屋に生まれ、スパゲティは鉄板の上で炒めるものと幼少より信じてきた。横浜が発祥かどうかなんて関係ない。名古屋では市民権を獲得している、その長年熟成された「イタリアン」の味を横浜の人に広め、横浜ブランドとしての定着を企む。」
日本を代表する洋食であり、おこさまの大好物スパゲッティ!
その頂上を極めるのは、ヨコハマ発祥といわれる「ナポリタン」か!?
はたまた、名古屋型ナポリタンの通称「イタリアン」か!?
今ここに、その雌雄を決する時がきた!!!
ヨコハマ代表は「Y級グルメ~ヨコハマグルメ探訪~」ガイドコミュの「ハマの麺食い男」こと、ALETTA1500GT!!
かたや名古屋の威信をかけて果たし状を突きつけた、謎のミュージシャン、シンディ!!
さあさあ!いよいよ世紀の決戦の火ぶたが切られた!!
我こそはと名乗りを上げる助っ人、やいのやいのの野次馬、ただご相伴にあずかりたい食いしん坊・・・
誰でも結構!!
ここに集え!!
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詳しくはこちらをご覧ください。
http://sns.yokohama150.jp/community.php?bbs_id=379
投稿者 shoji : 17:05
第4回地域SNS全国フォーラムin宇治のパンフレット第1弾
2009年01月23日
3月7日・8日に開催される「第4回 地域SNS全国フォーラムin宇治」 のパンフレット第1弾が完成しました。ダウンロードしてお使いください。
投稿者 shoji : 21:37
地域SNS内での風俗系スパム広告にご注意ください
立て続けに3つの地域SNSで、風俗系のスパム広告が確認されました。リンク先はすべて同じ業者です。ご注意ください。
また、地域SNS研究会SNSではこういった問題についての情報交換や対策の協議もできればと考えています。地域SNS運営者の方は、ぜひSNSにアクセスして情報交換などにご活用ください。
投稿者 shoji : 21:33
第12回 パリ市「Peuplade(ププラード)」 ―ランデブーと隣人祭り(1)(月刊『広報』連載コラム 「人をつなぐ」地域SNS ~各地の地域SNS活用術)
2009年01月12日
自治体との連携でユーザーが急増
SNSを使って地域の人々のつながりを強化したり、新しいつながりを作ったりしようという取組みは海外にも存在する。たとえばフランスでは、Peuplade(ププラード:http://www.peuplade.fr)、Ma-Residonce.fr(マーレジデンス:http://www.ma-residence.fr/)、VOISINEO(ヴォイジネオ:http://www.voisineo.com/)といった近所づきあいを促進するSNSサイトが存在している。
そのような事例の中から今回と次回は、筆者が実際に現地調査を行ったフランスのPeupladeを紹介する 。

Les Ingénieurs Sociaux(ソーシャルエンジニア)社が運営しているPeupladeは、フランスのパリ市やグルノーブル市などを対象とする地域SNSで、2008年10月現在、約16万人が参加している(パリ市の人口は約217万人、グルノーブル市は約15万人)。
Peupladeは、フランスの地域SNSの中ではもっとも歴史がある。開発のきっかけは2001年の夏にまでさかのぼる。ある日、若手の社会学者でインターネット上のコミュニケーションにも強い関心を持っていたNathan Stern氏が、自分の住むパリ市17区のSauffroyという通りの名前を検索してみたところ、近所に住んでいる人がインターネット上で履歴書を公開しているのを見つけた。そして「会ってみないか」と連絡を取ってみたところ意気投合し、食事をしたり一緒に出かけたりするような友人関係になったという。彼はこのような、人と人が「実際に出会う(ランデブー)」体験をより多くの人と分かち合いたいと考え、2002年にディスカッションスペースやメッセージング、セルフポートレートといった機能をもつPeupladeの最初のバージョンの提供を始めた。
当初はSauffroy通りだけが対象地域であったが2004年にはPeupladeの趣旨に賛同したパリ17区役所のサポートを受けて対象を17区全体に拡大し、ユーザー数も約5500人に達した。
さらに2006年9月からはパリ市役所がPeupladeとパートナーシップを組んだ。Peupladeは対象地域をパリ市全域へと拡大し、市からのお知らせをサイト内に掲載するようになった。一方パリ市は、市長が記者会見で支援を明言し、1200枚のポスターを市内各所に掲示して宣伝を行った。これによってPeupladeはさまざまなマスメディアに取り上げられるようになり、45日間で4万人ものユーザーが参加するサイトへと急成長した。現在でもパリ市が無料で提供している公衆無線LANにアクセスすると、トップページでPeupladeへのリンクが表示されるなど、パートナーシップ関係は続いている。
パリ市は、Peupladeに対して金銭的な支援はしていないが、意義や目的に賛同し、主にユーザーをサイトに誘導するという面でさまざまな形で協力を行っている。このパートナーシップは、民間の地域SNSと地方自治体の協力関係の在り方として日本の関係者にも参考になるのではないだろうか。
人が出合い、アクションを起こすための機能
Peupladeには重要な機能が3つある。いずれも、Peupladeの運営コンセプトを反映した興味深い機能である。
一つめは、「ランデブー」の約束機能だ。Peupladeにおいてランデブーとはユーザー同士が自発的に企画する「オフ会」のようなものだが、日本の地域SNSで行われているオフ会よりももっと気軽なものだ。たとえば「私は○月○日にコンサートへ行くけど、だれか一緒に行きませんか」という呼びかけをして仲間を募ったり、ユーザー同士が会って食事やお茶をするときに「来たい人は来てもいいですよ」と呼びかけたりするものも立派なランデブーである。もちろん、しっかり企画されたイベントもたくさんあるが、例示したような参加者が一人や二人でも開催される小さなイベントがたくさん掲載されているところが興味深い。この機能について運営者のStern氏は、「リアルな関係を作るのがPeupladeの役目であり、この機能はバーチャルからリアルに入る滑り台のようにユーザーを後押しするものだ」と表現している。
二つめは、「アイディア」を掲載する機能だ。自分の持っているアイディアを気軽に投稿し、賛同者と一緒に相談しながら実際のアクションに結び付けていく。日本の地域SNSでも「コミュニティ」の書き込みをきっかけとする行動はしばしば起きているが、それをひとつの機能として取り出し、さまざまな「アイディア」を一覧できるように表示するところが大きな工夫である。
三つ目は、ユーザー間の距離を表示する機能である。これはサイト上でユーザーの名前(ハンドル名)が掲載される際には、必ずそのユーザーと自分との間の物理的な距離が表示されるというものだ。各ユーザーが自分のプロフィールを登録するときに、地図上で自分が居る場所のおおよその位置を登録してもらうことによって実現している。例えばあるユーザーが、別のユーザーに興味をもった場合、二人の間の距離がたった数百メートルであったりすると、ネット上でメッセージの交換をするよりも「実際に会いませんか」ということになりやすい。もちろんこのようなサービスにはリスクが伴うので、自分の場所を正確には明かしたくない人などは、実際の場所とは少し違う場所を登録する。
Peupladeは、同じ通りに住む人とネットを通じてリアルな友人になったという原体験に根差し、ネット上のコミュニケーションを促進するだけではなく、現実社会での「出会い(ランデブー)」や協力行動を促すことを目的としている。その目的を実現するために設計されたこれらの機能がPeupladeの特徴となっている。
地域SNSでのコミュニケーションがきっかけとなって生まれる具体的なアクションの内容は、日本の地域SNSと似ている。Peupleadeで生まれたエピソードにはたとえば、100人以上のユーザーが家賃を分担して皆が気軽に集まれる場所を借りたという話や、ネット上でアイディアを出し合い住民が地域を舞台にした短編映画を製作したという話、また一人暮らしの高齢者の家を交代で見回りをするようになったという話などがある。
次回はPeupladeが誕生したパリ17区から生まれた「隣人祭り」を紹介する。これは近所に住む人々同士が料理を持ち寄って食卓を囲み交流を深めるというもので、世界29の国と地域の800万人もの人々が参加するイベントである。そしてこの取り組みはPeupladeの運営とも関わりがある。そこでPeupladeや隣人祭りの発展の経緯や課題などを日本の状況と比較することで、地域SNSの今後を展望することにしたい。
投稿者 shoji : 02:14
第11回 会津「sicon(シコン)」 ―ブリッジングと「学び」のコミュニティ(月刊『広報』連載コラム 「人をつなぐ」地域SNS ~各地の地域SNS活用術)
ボンディングとブリッジング
10月16・17日に、「第3回地域SNS全国フォーラムin佐賀」が開催された。メインセッションでは「地域SNSを斬る」と題し、地域SNSに深くかかわっていない専門家による、客観的な議論が展開された。その中で、地域SNSのコミュニケーションは結束を強める「ボンディング型」が多く、新しい関係の橋渡しをする「ブリッジング型」が不足しているのではないか、という指摘があった。
たしかに、多くの地域SNSでは利用者間のつながり(紐帯)を強化・緊密化し、一体感や安心感、信頼感を醸成するようなボンディングが重視されている。顕名で閉鎖的なコミュニケーションや、活発に開催されるさまざまなオフラインの活動は、体験や話題の共有を通じて利用者の結束を強化する方向に作用しているといえる。
しかし閉鎖的につながりを強化するだけでは、利用者の同質性が強まったり、新しい話題が減ってコミュニケーションが停滞したり、外部から孤立したりしてしまう。全国フォーラムでの指摘のように、外部の新しい話題や人とのつながりをSNSの内部へ持ち込み、橋渡しをすること(ブリッジング)も必要で、ボンディングとブリッジングのバランスを取ることが重要だと考えられる。
そこで今回は、ボンディングとブリッジングについて興味深い運営方針や取り組みがみられる、福島県会津地域の「sicon(シコン:http://sicon.jp)」を紹介したい。
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「会津にコミットする1000人」のブリッジング
会津は福島県の西部に位置する広大な地域である。中心都市である会津若松市には福島県が設置した情報系の大学である会津大学が存在し、若者が県内外から集まっている。siconを運営している(株)デザイニウムの前田諭志氏も、県外から会津大学へ進学し、会津でITベンチャーを興した。しかし会津地域全体としては、過疎と高齢化が進み、温泉地などでは観光客も減少している。
siconという名称は、会津の人々の精神を表す「士魂」という言葉と「connect(つなぐ)」から合成されたもので、「会津の魂をつなぐネットワーク」を意味している。前田氏によると、会津の人々は一般に「地域愛は人一倍強い」が「頑固で、他の人と足並みを揃えたり情報を共有したりすることが苦手」だという。そのような中でsiconは、行動力があり地域の核となる人々、同じ興味や夢・目的を持つ人と応援しあっていこうと考えている人々をつなぎ、小さな課題解決や目的の達成を重ねながら、少しずつ会津を変えていこうとしている。つながっていなかった人をつなごうとしているという意味ではブリッジング的である。
またsiconの利用者になると、たくさんの人から「友達申請」のメッセージが届いたり、何人かの中心的なユーザーから頻繁に「友達紹介」のメッセージが届くようになったりする。これはsiconのユーザーたちが人脈の橋渡し(ブリッジング)をしようとしているものだといえる。会ったことがない人と友達になることに抵抗感がないわけではないが、紹介に応じて友達を増やしていくと、SNSの中で新しい話題や発見に出会う機会が増えるのも確かで、登録しても誰とも友達になれないSNSより何倍も面白いと感じられる。したがってこのブリッジング行為は、SNSの価値を高めることに貢献しているといえるだろう。
また一方で前田氏はsiconについて、「会津が好きで会津にコミットしていきたい人が1000人参加してくれればいい」ということも述べている。これはsiconでは参加者の数やコミュニケーションの量よりも質を重視していることを表しており、目的なくユーザーを増やすのではなく、会津で何かをしたいと考えている人をつなぎたいというこのSNSの原点をよく表している。単純に薄く広く「弱いつながりを」を広げていこうとするのではなく、限られた人々のつながりを緊密化すること(ボンディング)にも意識が向いているといえる。
勉強会と地域SNS
siconには、もう一つ興味深い取り組みがある。それは、中心的なユーザーの一人である塩田恵介氏が、自身の経営する奥会津の柳津温泉「花ホテル滝のや」で開催している「花ホテル講演会」だ。この勉強会は郷土の歴史や文化、経済、観光、IT、マーケティングなどのテーマについて、研究者や専門家、経営者・起業家などさまざまな講演者を招いて行われている。地元の人が話す場合もあれば、東京や仙台などから講演者を招待することもある。もともとこの勉強会はsiconが生まれる以前、2001年から行われており、開催の回数は約140回にものぼっている。
塩田氏はこの勉強会の開催告知から事前の意見交換、生中継、記録や事後の議論といった一連のサイクルに、メール、ウェブページ、SNS(siconのコミュニティ)、動画配信システム、チャットなどの情報技術を最大限活用している。特にSNSに関しては、この勉強会や懇親会がオフ会の役割も果たしているが、柳津温泉まで来られない人も、動画中継を見ながらチャットで遠隔参加して他のユーザーと時間を共有することができる。さらに勉強会の後には講演者もsiconに招待されて、たくさんのユーザーと「友達」になっている。
筆者が講演をした際にも、20-30人ほどの参加者が現地に集まり、同時に数十人が動画中継でオンライン参加していた。また筆者と一部の参加者は懇親会の後、深夜まで議論を続け、そのまま花ホテルに宿泊した。そしてその後はsiconで交流を続けている。
このように花ホテル講演会は、体験を共有し、つながりを強化するボンディングと、人脈を広げるブリッジングの双方の機能を持っている。

地域における「学び」のコミュニティが地域SNSと連携している事例は他の地域にも存在する。東京都渋谷区の「XSHIBUYA(クロスシブヤ)」では主なターゲットである「クリエイター」のための勉強会や交流会が毎週定期的に行っている。また西千葉の「あみっぴぃ」も、パソコン教室やサポートの事業と連携しており、花ホテル講演会と共通点がある。このような「学び」と地域SNSの関係についてはほとんど研究されていないが、地域SNSの人的なコミュニティが、友人間の相互評価や人的ネットワークの形成などの面で協調学習に好影響を与えているといえるだろう。
柳津温泉のような地方の小さなまちづくり活動が、遠隔地の専門家とつながりを作り、それを維持発展させていくための仕掛けとして、この「勉強会と地域SNS」の組み合わせが果たしている役割は大きいように思われる。このモデルは、他の地方のSNSの運営にも参考になるのではないだろうか。
投稿者 shoji : 02:00
地域SNS連携による防災訓練
2009年01月11日
兵庫県の地域SNS「ひょこむ」では例年、阪神淡路大震災の起きた「1.17」に地域SNSによる防災訓練を行っています。
本年は地域SNS基盤OpenSNP(ASP)の全サイトが参加して「OpenSNP連携1.17ネット防災訓練2009」を実施します。訓練の震源地は兵庫県の中部を横切る「山崎断層」とし、訓練は「山崎断層地震ひょこむ防災ネット」コミュニティを中心に行われます。
「山崎断層地震ひょこむ防災ネット」コミュニティ
http://hyocom.jp/community.php?bbs_id=413
またネット防災訓練の趣旨や主宰のこたつねこさんの思いについては、下記をご覧ください。
「鎮魂の日」14回目の防災への誓いと実践
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=73749
投稿者 shoji : 14:18
「英国における「公的サービス2.0」の発想を地域SNSづくりの参考に」
富士通総研の吉田倫子さんが、「英国における「公的サービス2.0」の発想を地域SNSづくりの参考に」という文章を書かれましたので紹介します。
吉田倫子 「英国における「公的サービス2.0」の発想を地域SNSづくりの参考に」
http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/economic-review/200901/page11.html
この論文で紹介されているサイトはどれも参考になりますね。SNSの付加サービスとして、こんなWeb2.0サービスを作ってみるのも面白いかもしれません。
投稿者 shoji : 14:09
『MyNETS』にクロスサイト・スクリプティングの脆弱性
2009年01月07日
IPAセキュリティセンターとJPCERT/CCは、「『MyNETS』におけるクロスサイト・スクリプティングの脆弱性」を公表しました。MyNETSは一部の地域SNSで使用されているSNS基盤です。
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◆概要
・Usagi Project が提供する「MyNETS」は、オープンソースのSNS (ソーシャル
ネットワーキングサービス) 構築ソフトウェアです。
・「MyNETS」にはクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。
・悪意ある利用者によって細工されたページをユーザが読み込んだ場合、ウェブ
ブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性があります。
・開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。
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詳しくは、http://jvn.jp/jp/JVN36802959/index.htmlをご覧ください。
投稿者 shoji : 23:29
「けいはんな」(関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市))の2008年3大ニュース
関西2府1県の8市町にまたがる関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の地域SNS「けいはんな」から、2008年の3大ニュースをお知らせいただきました。FUTANさん、ありがとうございます。
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お名前:FUTAN@けいはんな
SNS名:地域SNS「けいはんな」
地域SNS「けいはんな」3大ニュース2008
1.「一周年記念フェスタ――つないで、深めて、育てよう!けいはんなの地域力」を11月29日(土)にやりました。
主催は、けいはんな地域SNS研究会、共催が、けいはんな市民雑学大学、けいはんなのまちづくりを考える会の計3団体。
プログラムは、世界初!SNSから生まれた創作紙芝居『けいたくんとはんなちゃん』の上演、3団体によるパネルディスカッション、けいはんなリコーダー倶楽部「クスクス&ワッハッハ」による演奏、けいはんなで活躍する10団体による交流タイム、最後は参加者全員で「世界にひとつだけの花」を振り付けつきで大合唱しました。参加者は約50人。
2.けいはんな市民雑学大学が発足して新たな輪が広がりました。
SNSけいはんなの兄弟のようなプロジェクトとして、3月に発足し、毎月一回、計8回の講座が開講されました。市民教授8人、毎回受講生(市民学生30~50人)
テーマ:歴史、映画、都はるみ、パレスチナ、将棋の駒、地球環境などなど
ここから、以下の紙芝居プロジェクトも生まれました。
実にけいはんならしい取り組みかなと思います。
3.世界で初めて(笑)「紙芝居 創作ストーリー☆数珠つなぎプロジェクト」で紙芝居をつくりました。
題して、『 ももいろねずみの けいた と おはなの はんなちゃん 』
6人の参加者で時間内に、連作で絵本のストーリーを作り上げるという、世界初の試みである。参加者はそれぞれPCの前でスタンバイ。
プロデューサーが、最初の書き込みをして、スタート。
主な登場人物を示し、導入部を書く。数分間隔であらかじめ決めた順番で書き込む、突然想定外の魔法使いや怪獣が現れて皆大わらわ。予定の1時間をきっちり(笑)1時間オーバーして2時間で、なんとかまとまる。最終的に3.4サイクル、2時間で、6人から21件、合計124行の書き込みがあった。
一回当たり平均5.9行の書き込み、書き込み1件当たり平均5.7分・・・3分から10分程度で次々にアップしていきました。その後、プロデューサーでイラストレーターのやいやいさんが紙芝居にしてくれました。
投稿者 shoji : 23:10


