青森県八戸市が地域SNSの運営を開始

八戸市が11月13日から「はちのへ地域SNS」の運用を始める。市は東北で唯一、総務省の外郭団体・地方自治情報センターの助成団体に選ばれたのを受け、今年8月からシステム運用の準備を進めてきた。市は、SNSに参加する市民が互いに情報や意見を交換することで、地域が抱える問題の解決につなげたり、薄れかけている地域の結び付きを再構築するための新たな手段として期待されている。 
 
市が事前に用意するテーマは、子育て、観光情報、縄文文化、グリーンツーリズムなど。このほか、悩み事や趣味など、参加者が自由にテーマを設定することも可能だ。意見交換を基に、市民自らが問題解決に当たったり、行政が施策に反映したりする。参加は自由だが、事前の登録や友人の紹介が必要だ。
災害発生時は画面を切り替え、被災状況や避難場所などの情報を発信する。住民基本台帳カードの個人認証サービスを活用した、電子アンケートも実施する。
市は地域情報を提供する「まちかどリポーター」の養成講座を実施中。併せて、地域SNSを体験するモニターも募集している。運用初日の13日は、活用方法を学ぶキックオフセミナー(午後6時から市庁別館二階で)を開催する予定だ。
市情報システム課は「地域SNSは緩やかなコミュニケーションの手段。自由な使い方が可能なので、気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。