東京大学でオープンガバメントに関するシンポジウムが開催

 

去る11月19日、東京大学でオープンガバメントの現状と今後の展開を考えるシンポジウム「オープンガバメント シンポジウム phase 0 から phase 1 への課題を探る」が開催されました。

シンポジウムの冒頭、東京大学大学院客員教授の奥村裕一氏が「オープンガバメントの壁」をテーマに基調講演を行いました。講演の中で奥村氏は、オープンガバメントの実現に向けて、市民・行政・NPO、民間企業などの主体に、それぞれ人材・時間・動機などの「壁」があると指摘しました。その上で、そうした壁をのりこえ「まずはフェーズ0(=試行錯誤)の状態からフェーズ1(=役所・議会、市民の目覚め)の段階に移ることを期待している」と語りました。

次に行われたリレースピーチでは、4人の識者が世界や日本でのオープンガバメントの動向について発表を行いました。このスピーチには、地域SNS研究会事務局の庄司昌彦も参加しました。

シンポジウムの後半では、冒頭で基調講演を行った奥村氏と法政大学教授の廣瀬克哉氏の二人をコーディネーターに、先進事例の報告とパネルディスカッションが2部にわたって行われました。報告された事例の中では、会津若松市議会前議長(現同市議会議員)の目黒章三郎氏による会津若松市議会の取り組みが注目されました。同市議会では、選挙投票率の低さや、市民の議会への無理解・無関心を解消するため、議会白書「見て 知って 参加する ための手引書」を作成・公開する取り組みを行ったり、地区別意見交換会・分野別意見交換会という、市民との小規模な意見交換会を行ったりしています。

参考:当日参加者のツイート

https://twitter.com/OpenGovResearch/status/402665205148041216
https://twitter.com/ulto/status/402665552315166720

 

■参考URL

GraSPP オープンガバメント シンポジウム 『phase 0 から phase 1 への課題を探る』 http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/events/2013-11-19/

オープンガバメントに関するシンポジウムが東大で開催|政治・選挙プラットフォーム【政治山】 http://seijiyama.jp/article/news/20131120-001.html

オープンガバメント シンポジウム @東京大学農学部内 一条ホール – Togetterまとめ http://togetter.com/li/592200