「地域SNSで心が動き、人が動いた」(あつぎ地域SNS)

「地域SNS研究会SNS」にご参加のshow-G!さん(あつぎ地域SNS)から、最近のエピソードをお知らせいただきました。ご本人の許可をいただき、日記を転載します。

それは2008年6月頃の話。
あつぎ地域SNS上でひとつのモニュメントが話題となった。
タイトルは、
「蹴れないサッカーボール」
シャッター通りと呼ばれている、
今は少し元気のない商店街に「旅行者」という
石でできたモニュメントがある。
その時は、
この作品の一部であったサッカーボールだけが
台座になっている状態であった。
地域SNSのコミュニティの中で、
「あのサッカーボールは何なの?」から始まり、
「昔は、旅行鞄があった」ってことが分かり、
「市内の芸術家の作品」ってことが分かり、
「作家のホームページ」を発見したけど、
「いつしか鞄はなくなった」ってことがさらに分かった。
地域SNSの書込みは、一旦ここで落ち着いていたのだが、
水面下では、
ユーザーのひとりに
亡くなられた作家の奥様と知り合いの方がいた。
「作家が亡くなり、作品の保存状態が悪いのを悲しんで
家族が持ち帰った」ってことが分かった。
地域SNS内で、
ご主人の作品が話題になっていること、
皆が作品の復活を待っていること
がそのユーザーから奥様に伝えられた・・・・。
そして、
心が動き、人が動いた
3月29日(日)13時
作家の奥様、お弟子さん、たくさんのギャラリーに見守られながら
商店街にサッカーボールの相棒である旅行鞄が帰ってきました。
バーチャル上で始まったひとつの疑問。
そこからはじまった人と人とのつながりや思いやり、そして感動!
すべて偶然のようで偶然ではない気がする。
それもまた地域SNSのよいところでは???
嬉しくて、誰かに伝えたくて書きました。
ちなみに、
この先、地域SNS内でモニュメントの清掃ボランティアを
募る予定となっているそうです。
高嶋文彦インターネット美術館
http://www.takashimafumihiko.com/works/singingstone/bags/bags07.html

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